「コツン」と軽い衝撃。車同士の軽い接触事故や、歩行者・自転車との接触。幸い、相手は「大丈夫ですよ」と言ってくれている…。ホッとして、その場で和解して別れたり、警察呼ばないで済ませてしまったりしていませんか?
しかし、その一言が、後々大きなトラブルに発展する可能性があるのです。
「接触事故で大丈夫と言われたのに、後日、高額な修理費や治療費を請求された」「接触事故で警察呼ばなかった後日、『ひき逃げ』だと疑われてしまった」「相手が子供で『大丈夫』と言っていたのに、親から連絡が…」「相手が行ってしまったけど、どうすれば?」…このような相談は、法律事務所にも多く寄せられます。
特に、車同士の接触事故はもちろん、自転車や歩行者が絡む事故では、相手が「大丈夫」と言っていても、後から痛みが出たり、予想外の損害が発覚したりするケースが後を絶ちません。
この記事では、「接触事故で大丈夫と言われた」という状況に潜むリスクと、後悔しないための正しい法的対処法を徹底解説します。万が一の時に備え、ぜひ最後までお読みください。
この記事の主要なポイント
- どんな軽い接触事故でも警察への報告は義務であり、怠ると罰則や「ひき逃げ」のリスクがあること。
- 相手の「大丈夫」は鵜呑みにせず、必ず連絡先交換と状況記録を行うこと。
- その場での安易な示談(和解)は、後々のトラブルにつながるため避けるべきであること。
- 事故直後に痛みなどがなくても、後日症状が出る可能性があるため、医療機関の受診も検討すること。
- 相手が行ってしまった場合や、警察を呼ばなかった場合でも、後日速やかに適切な対応をとること。
- 弁護士費用特約を活用すれば、自己負担なく専門家である弁護士に相談・依頼できる場合があること。