【警告】交通事故、弁護士に依頼したのに示談が進まない?遅い原因と解決策を解説!

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交通事故の示談交渉を弁護士に依頼したにもかかわらず、「連絡が少ない」「なかなか進展しない」と不安を感じていませんか?この記事では、弁護士に依頼した後の示談交渉が遅れる原因を深掘りし、依頼者としてできる対策、そして、よりスムーズな解決に導くための弁護士選びのポイントまで、詳しく解説します。

弁護士に依頼したのに示談が遅い!考えられる6つの原因

弁護士に依頼しても示談交渉がスムーズに進まない場合、以下のような原因が考えられます。

  1. 弁護士側の原因
    • 案件の抱えすぎ: 弁護士が多数の案件を抱えすぎていると、個々の案件への対応が遅れることがあります。
    • 経験・知識の不足: 交通事故案件の経験が浅い、または知識が十分でない弁護士の場合、手続きや交渉が長引くことがあります。
    • 事務処理の遅延: 弁護士事務所の事務処理が遅い、または事務員との連携がうまくいっていない場合、書類の準備や提出が遅れることがあります。
    • コミュニケーション不足: 弁護士からの連絡が少ない、または説明が不十分な場合、依頼者は状況が分からず不安を感じます。
  2. 相手方(保険会社)側の原因
    • 保険会社の担当者による遅延: 保険会社の担当者が多忙である、または意図的に交渉を引き延ばしている場合、示談交渉が進まないことがあります。
    • 過失割合や損害額の争い: 過失割合や損害額について、保険会社と弁護士の見解が対立すると、交渉が長期化することがあります。
  3. 事案としての原因
    • 過失割合や損害額に争いがあり、主張の隔たりが大きければ大きいほど、示談交渉はまとまりません。
  4. 依頼者側の原因
    • 必要書類の提出遅延: 弁護士から依頼された書類の提出が遅れると、交渉が中断することがあります。
    • 弁護士への情報提供不足: 事故状況や治療状況について、弁護士に正確かつ詳細な情報を提供しないと、適切な交渉ができません。
  5. 治療の長期化
    • 症状固定の判断の遅れ: 治療が長引くと、症状固定(これ以上治療を続けても症状の改善が見込めない状態)も遅れるため、示談交渉の開始が遅れます。治療期間中は損害額が確定しません。
    • 後遺障害診断書の作成の遅れ: 後遺障害が残った場合、医師による後遺障害診断書の作成が必要ですが、作成に時間がかかることがあります。
    • 後遺障害申請:後遺障害の審査には画像の取り付けも含め、2か月程度はかかると思っていた方がいいです。
  6. 裁判所の手続きの遅延(訴訟の場合)
    • 裁判所の混雑状況: 訴訟を提起した場合、裁判所の混雑状況によっては、期日の設定がだいぶ先になることがあります。なお、コロナの時には期日が取り消しとなり、追って指定とされ、しばらく審理が中断しました。

示談遅延で損をしないために!依頼者ができる5つの対策

示談交渉の遅延を防ぎ、スムーズな解決を目指すために、依頼者としてできる対策を5つご紹介します。

  1. 弁護士に状況確認と進捗確認
    • 定期的な連絡: 定期的に(例えば月に一度)弁護士に連絡を取り、現在の状況や今後の見通しについて確認しましょう。
    • 具体的な質問: 「今、どのような段階ですか?」「次のステップは何ですか?」「いつまでに何が必要ですか?」など、具体的に質問することで、弁護士も回答しやすくなります。
  2. 必要書類の迅速な提出
    • 弁護士からの指示に従う: 弁護士から指示された書類は、速やかに準備し、提出しましょう。
    • 不明点は確認: 書類の準備について不明な点があれば、遠慮せずに弁護士に質問しましょう。
  3. 正確かつ詳細な情報提供
    • 事故状況の詳細な説明: 事故状況について、できるだけ詳しく、正確に弁護士に伝えましょう。
    • 治療状況の定期的な報告: 治療状況や症状の変化について、定期的に弁護士に報告しましょう。
  4. 主張の見直し
    • 早期に解決したいのであれば、落としどころを今一度検討してみましょう。極論すれば、早期に解決をしたいのであれば、譲歩して相手方の要求をのめばいいのです。自分の主張を通したい、かつ、できるだけ早く解決したい、という希望は、欲張りになってしまうこともあり、また、二律背反であると心得るべきでしょう。
  5. 複数の弁護士に相談(セカンドオピニオン)
    • 現在の弁護士に不満がある場合: もし現在の弁護士の対応に不満がある場合は、他の弁護士にセカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。
    • 契約解除の検討: セカンドオピニオンの結果、現在の弁護士との契約を解除し、他の弁護士に依頼することも可能です。

【重要】こんな弁護士には要注意!示談交渉が遅れる弁護士の特徴

示談交渉が遅れる可能性がある弁護士の特徴をいくつか挙げます。これらの特徴に当てはまる弁護士には注意が必要です。

  • 連絡がつきにくい、返信が遅い
  • 説明が不十分
  • 質問にきちんと答えてくれない
  • 進捗状況を報告してくれない
  • 多数の案件を抱えすぎで処理しきれていない
  • 書面を作らない
  • 言い訳が口癖

スムーズな解決のために!弁護士との上手なコミュニケーション方法

弁護士との良好なコミュニケーションは、示談交渉をスムーズに進める上で非常に重要です。

  • 連絡手段の確認
    • 電話、メール、面談など: 弁護士との主な連絡手段(電話、メール、面談など)を確認し、緊急時の連絡方法も確認しておきましょう。
    • 連絡の頻度: 連絡の頻度について、弁護士と相談して決めておきましょう。
  • 疑問点はすぐに質問
    • 遠慮しない: 分からないことや疑問点があれば、遠慮せずに質問しましょう。
    • メモを取る: 弁護士の説明をメモに取り、後から確認できるようにしましょう。
  • 期待値を共有
    • 希望を伝える: 示談交渉の目標や希望(早期解決、賠償額など)を弁護士に明確に伝えましょう。どこにこだわりがあるのか、ということです。
    • 現実的な見通し: 弁護士から、現実的な見通しについて説明を受け、期待値を共有しましょう。無理な主張は裁判所に持って行っても通りません。

【質問】「弁護士が動いてくれない」と感じたら?転ばぬ先の杖

「弁護士が動いてくれない」「連絡がない」と感じたら、まずは以下の ステップを踏んでみましょう。

  1. 担当弁護士に直接連絡: まずは、担当弁護士に直接連絡を取り、状況を確認しましょう。
  2. 弁護士事務所に連絡: 担当弁護士と連絡が取れない場合は、弁護士事務所に連絡し、他の弁護士に対応を依頼しましょう。窓口を変えてもらうということです。
  3. 契約解除の検討: 弁護士との信頼関係が損なわれた場合は、契約解除を検討することも可能です。

弁護士との契約解除について

弁護士との契約解除は、原則いつでも可能です。ただし、契約解除の理由やタイミングによっては、費用が発生する場合があります。契約解除を検討する際は、事前に弁護士に相談し、費用について確認しましょう。

迅速な示談解決へのコミットメント

多くの弁護士は、交通事故被害者の方々の不安を解消し、迅速な示談解決を実現するために様々な取り組みを行っていますが、以下の点に注意してみると良いでしょう。

  1. 交通事故への造詣: 交通事故案件を多く取り扱っており、研鑽を行っている事務所。
  2. 迅速な初動対応: 相談から迅速に、弁護士から直接、連絡してくれる事務所。
  3. 定期的な進捗報告: 示談交渉の進捗状況を、定期的に、又は動きがあった場合など節目節目で報告してくれる(こちらの方が現実的でしょう)事務所。
  4. 丁寧な説明: なるべく分かりやすい言葉で丁寧に説明しようとしてくれる事務所。
  5. 依頼者との密な連携: 依頼者とのコミュニケーションを重視し、密な連携を図ろうとしている事務所。

まとめ:交通事故の示談遅延は弁護士との連携強化で解決へ!

この記事では、交通事故の示談交渉を弁護士に依頼したにもかかわらず、交渉が遅延してしまう原因とその対策について詳しく解説しました。

交通事故の示談交渉の遅延は、被害者にとって大きなストレスとなります。弁護士とのコミュニケーション、ひいては信頼関係は非常に重要です。疑問や不安は遠慮せずに伝え、定期的に進捗状況を確認しましょう。

もし、現在の弁護士の対応に不満がある場合は、セカンドオピニオンを検討したり、場合によっては弁護士の変更も視野に入れて良いと思います。

記事の監修者

 

弁護士 藤本真一(東京弁護士会)登録番号51083 弁護士法人木村雅一法律特許事務所所属
東京・埼玉・神奈川・千葉・山梨・茨城・北海道の交通事故に注力しています。これまでの交通事故での解決実績は、400件以上です(令和7年1月現在)。八王子駅5分・京王八王子駅1分 現場調査と鑑定分析、証拠収集に強みがあると考えています。依頼人との信頼関係を築くことに努めています。

東京・埼玉・神奈川・千葉・山梨・茨城・北海道の交通事故に注力しています。

私たちはご依頼者様の不安やお悩みを共にできるよう親身にお話を伺いご依頼者様の立場に立って考えることを大切にします。

特徴 事務所では常時、数百件の交通事故事件を受任中で解決の実績は多数です。
強み 事故の的確な調査、調査会社や鑑定会社との連携、医学的・工学的な鑑定分析、証拠収集、過失割合・損害額の検討、交渉・訴訟・調停・ADR等の的確な方針の選択等に強みがあると考えています。
連携 依頼者の加入する損害保険会社や、地域に根付く代理店様との連携強化を続けています。
事故の的確な調査 弁護士会照会を行い(防犯カメラ、刑事記録等)、実際に事故現場に足を運び車両や事故現場に残された痕跡を正確に分析し示談交渉や訴訟に役立てています。
調査会社や鑑定会社 調査会社や鑑定会社と連携し、図面の作成、現場写真の撮影に加えドライブレコーダーや防犯カメラを分析した報告書、車両の損傷状況から導き出される事故態様についての鑑定意見書を作成し事故態様の解明に役立てています。
過失割合の分析 当事務所で解決・集積された膨大な記録や、複数の裁判例のデータベースから過失割合を分析しています。
損害額の検討 車両の修理費、車両の時価、評価損(格落ち)、治療費、交通費、慰謝料、休業損害、死亡分・後遺障害分の損害についても、記録や裁判例をもとに損害をもれなく積み上げて計算し、適正な賠償を獲得することに努めています。

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